悪質業者対策について
低圧電力の場合、ブレーカーの種類は?
熱感知式ブレーカーとのちがいとは
電気の契約は大きく分けると、低圧電力と高圧電力に分けられます。商店や工場などでモーターなどの動力を使用し、契約電力が原則として50kW未満の場合は、低圧電力に当てはまります。
この低圧電力の基本料金は、次の2つから選択できるようになりました。
- 負荷設備契約
モーターなどの機械の容量の総合計分を契約容量とする - 主開閉器契約
ブレーカー(KW)の大きさに合わせて契約容量を決定する
このとき主開閉器契約のブレーカーには、市販されている通常の「熱感知式ブレーカー」と「電子ブレーカー」の2種類から選ぶことができます。
熱感知式ブレーカー
熱感知式ブレーカーは、2~3万円と安価で購入できます。熱感知式ブレーカーは、電気が流れたときに発する熱を感知して、遮断する特性があります。また、契約容量以上の電気が流れた際は、電気の供給がストップされますので、たとえばプレス機や切断機など、急にブレーカーが飛んでしまうと危ない機械を使っている場合は注意が必要になります。こうしたことから、外気温やブレーカー自体が持つ熱を考慮すると、安全面の問題からも、実際使う電気容量より大き目のブレーカーをつける必要があります。
その結果、せっかく主開閉器契約に変更しても、電気料金があまり安くならないケースがあります。
電子ブレーカー
一般的なブレーカーの熱感知式ではなく、流れた電気をCPUによって感知します。ですから、外気温やブレーカー自体の熱は関係なく、本来使っている電気容量に合わせて契約することができます。また、オプションでブレーカーが作動する前に、アラームで知らせる機能もあるタイプもありますから、安全性も高いようです。結果的に、利用状況に合わせた正確な契約容量を設定できる点と、安全性が高いという点から、評価の高い製品ではあります。ただし、普通の電気屋さんでは取り扱っていないものなので、しっかりとアフターフォローをしてくれる販売業者を選ぶ必要があります。
現在支払っている電気代金と、電子ブレーカー導入後の電気代を比べて、安くなることがわかるならば、よい業者を選んで購入してみても良いかもしれません。